i know
[ 1-1. 日記 ]
自分がどんな人間だったか知ってる。
偶然というものが無いことを知ってる。
過去があったから、今のわたしになっている。
物語において、悪人のハッピーエンドは死ぬことだ。彼らは改心したとしても、決して「幸福に一生を終える」ことはできないようになっている。
現実においてはどうだろう。
後悔や反省している人はその時点ですでに罰せられていると思うので、わたしはたとえば遅刻した人にも何も言わない。
悪人でない人間は、いるのだろうか。人を傷つけたことのない人。自分の行いに絶望したことのない人。
誰かが幸せになれば、それがわたしには希望だ。
なんて言って自分を慰めてみたり。
他人の行動は関係なくて、すべては自分の行いの結果だ。今目前にあるものは。
なんて強がってみたり。
がんばって、ただの一日を過ごした。
過去も未来もない、ただの週末を。
その締めくくりとしてこれを書いた。一週間ごとにわたしは生まれ変わっている。うまく眠ることができたら、また新しい自分だ。
一週間ごとに死んでいるだけとも言う。記憶がそのたび消えればいいのにね。
新しい自分の幸福を祈って眠りましょう。できれば夢も見ずに。おやすみなさい。