冬の始まり
[ 4. 詩 ]
朝一番に窓を開け
冬の始まりを知った
新聞を取りに玄関へ出る
昨日と変わらないはずの鳥の声
青空を見せない低い雲
体に冬が忍び込んで
ふいに記憶をよみがえらせる
いつか受けた痛み哀しみ
今日はそれらを空へ放そう
[ 4. 詩 ]
朝一番に窓を開け
冬の始まりを知った
新聞を取りに玄関へ出る
昨日と変わらないはずの鳥の声
青空を見せない低い雲
体に冬が忍び込んで
ふいに記憶をよみがえらせる
いつか受けた痛み哀しみ
今日はそれらを空へ放そう
[ 4. 詩 ]
それらは本当の言葉じゃなかったから
今はどこにも残っていない
それらは私を動かさなかった
たぶん他のすべての人も動かしていない
だから消えた
そういう言葉が続くことに
やがて疲れ切ることもわかっている
ではあの空間の意味は何だろう
[ 4. 詩 ]
自分の名前を思い出せない
どこから来たのか
どこへ行くのか
私はもはや人間ではない
人間には知識がある思考がある
私には何もない
漠然と切なさが漂っている
私は切なさに近い生き物になってる
それは既に哀しみですらない